壮大な物語 :-(

一月以上ほったらかし。
面白いことだけ考えて人生を生きれたらいいのになぁ。


指輪物語をちょっと前に読んだ。
突発的に(いつものことだけど)壮大な物語を書いてみたくなる。
ファンタジーな設定こねくりまわす自信が無いので現代日本
じゃあ主人公はプログラマだ。


そもそも壮大な物語に必要なものは何だろう?

  • 世界規模の危機
  • 遠大なクエス
  • 刻々と迫り来る期限
  • 主人公を導き、時に旅を共にする賢者
  • 苦楽を共にする仲間
  • 道半ばで倒れる、または離れていく仲間
  • クライマックス近くで明かされる秘密とそれに伴う新たな危機

これぐらいあれば結構壮大な物語が書けそうな気がしてきた。
ような気がする。


では具体的に当てはめてみよう。主人公はプログラマだ。

  • 世界規模の危機

ん、のっけから引っ掛かった。
プログラマの主人公が世界規模の危機に関わる、なんてそれこそファンタジーになってしまうなぁ。
ここは少しスケールダウンも致し方ない。
プログラマが関われる個人的ではない危機の限界点として、所属する会社の危機、ということにしておこう。

会社の危機。
社の存亡を掛けたプロジェクトだろう。

  • 刻々と迫り来る期限

納期だ。

  • 主人公を導き、時に旅を共にする賢者

PMか?
SEか?

  • 苦楽を共にする仲間

プロジェクトチームの同僚達。

  • 道半ばで倒れる、または離れていく仲間

過労で倒れる、または転職していく同僚達。

  • クライマックス近くで明かされる秘密とそれに伴う新たな危機

クライマックス = リリースとすると、
リリース間際で明かされる秘密 ―― 仕様変更。
それに伴う新たな危機 ―― 次々と追加されるタスク。かな?




総合してあらすじを作る。


――長引く不況、とりわけ中小企業に逆風の吹き荒ぶ日本。主人公の勤める会社にも倒産の危機が訪れていた。
そこに舞い込んだ一つの案件。
営業が、社長が寿命を削りプライドを捨て受注した久々の大型案件。
これをしくじると――社運は尽きる。
少数精鋭と言えば聞こえはいいが、案件規模から見ても少なすぎる人員でプロジェクトはスタートした。
全体を見守る、本当に見守るだけのプロジェクトマネージャ。
時に導き、時に惑わし、タスクが燃え上がればコーディングにも回るシステムエンジニア
迫り来る納期。社に立ち込める暗雲。「八割方できているんですよ」と言い続けて一月半が過ぎている。
連日の徹夜、休日出勤で倒れる同僚。家から出てこなくなる者もいた。
悩み続けていたバグ修正も終了し、リリースしようとしたその時。山の如く動かなかったプロジェクトマネージャが遂に動き出す。
伝え忘れ、もしくは考えてなかった新たな仕様の山。
だから文書にしてくれって言ったのに!
納期は既に延ばしきった。残された期限は後一週間のみ。
主人公達はこのプロジェクトを終わらせることができるのか。
納期当日の朝、海岸に打ち上げられた鯨のように床に横たわる同僚達。
主人公は一人、焼きあがったディスクを手にブラインド越しの朝焼けに目を細める。
――Task the End。


あれ?


ここまで酷くは無いけど類似するような話は現実にあるような。


結論:
我々は壮大な冒険の中に生きているのだ。